想いと、カタチと。
Qamcaf (かむかふ)という名前は小林秀雄さんの『学生たちとの対話』に出てくる以下の一節から名付けました。
ここで、考えるという言葉についての宣長の考察をお話したいと思います。
考えるの古い形は「かむかふ」です。
「か」は特別意味のないことばです。「む」は「み」すなわち自分の身です。「かふ」は「交わる」ということです。
だから、考えるということは、自分が身を以て相手と交わるということです。
宣長の言によると、考えるとはつきあうという意味です。ある対象を向こうに離して、こちらで観察するという意味ではありません。考えるということは、対象と私とが、ある親密な関係へ入り込むということなのです。
小林秀雄 講義「信ずることと知ること」より
Qamcaf は、パートナーの直感や感覚といった内側に存在する点を紡ぎ、その先のお客さんを見据え、まだみえない答えを少しづつカタチにしていきます。
そのためには、自由闊達に自分たちの未来やありたい姿、それを取り巻く状況を考え続けること。理想とする姿と現状のギャップを、自分たち「らしく」定義することで、気質と個性を活かした解決策をリードします。
陥りがちな事業者都合に対しては、お節介な第三者としての役割もあります。
フラットな対話や、好きの感性を分解する議論、パートナーの先にいるお客さん視点を散りばめることで、言葉にならない断片的な感性と気づきを創発させて、最適な解決策を見つけ出します。
地に足をつけながら、自分たちの内側にある視点=モノサシをアップデートし続け、ゴールに向かって共にコツコツワクワク汗して考え続ける。そんなイメージで名前をつけました
明るく疲れるようにプロジェクトを耕し育てます。これからどうぞよろしくお願いします。
ディレクター|桂 和義
京都・関西の制作会社で大規模から小規模のWebサイト制作やオウンドメディア、パンフレットなどの制作ディレクションを経験後、ブランドコンサルティング会社・デザインコンサルティング会社などで企業規模問わず事業開発やブランドコンセプト・戦略の策定、各種サービスの開発などを手がける。コロナ禍以降は首都圏のクリエイティブエージェンシーにてUXデザイナーとして勤務後、2024年にQamcafとして独立。元NOT PILLAR BOOKS。京都府亀岡市在住。妻1人子2人猫6匹。